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百瀬純平の最新流儀
Gに負けない強いターン後半を作る 2

Exercise #1

Gを捉えたあと
ターン後半で斜滑降をイメージする

ターンに入り、Gがかかるところまで落下運動に乗って、スキーのグリップを感じたら、そこから斜滑降を作るようなイメージで滑ります。大切なのは、Gがかかってから斜滑降の方向に身体を使いスキーを横に押さないこと、そして脚部を伸展させてお尻を落とさないことです。この段階では、1つのターンの中に斜滑降を入れる感覚でも構いません

Exercise #2

Gを捉えたあと、スキーの進行方向に
身体をもっていきながら仕上げる

エクササイズ1よりもターンの切り込み角度を強くして滑ります。1は、スキーのGをキャッチしてから斜滑降に入りましたが、これはGがかかってから「エッジグリップをキープして切っていく」トレーニングになります。フォールラインを過ぎたら、脚部の関節を伸展させながら角付けを緩めずにスキーのたわみに乗り、最後まで切り込んでいきましょう

Exercise #3

ターン後半、滑らかなズレに乗りながら
内スキーのテールを持ち上げる

フォールラインを過ぎたら内スキーを持ち上げ、エッジをあまりずらさず進行方向に外スキーを向けていく練習。脚部を伸展させる意識を持てば感覚をつかみやすいでしょう。腰がターン外側に開かないようにパラレルスタンスをキープします。また意図的にテールを上げることで、お尻の位置が高くなり、スキーに対してまっすぐ乗ることができます

Exercise #4

腰のタメを使って、スキーの進行方向に
向けてストックを振る

斜滑降方向にスキーを切り込む動きを覚える練習。ポイントは腰を入れてからストックを振ること。手や肩を先に動かさず、腰がスキーと一緒に進行方向に向いてからストックを振るようにします。このタメを利用できないと、上半身の動きが先行してスキーに圧が生まれません。また、ストック振りと一緒に腰が谷方向に動き、切りかえでのニュートラルポジションに連続することも重要

写真:鈴木馨二(ホワイトデポ) / 文:近藤ヒロシ / 協力:キロロスノーワールド、キロロスキー&スノーボードアカデミー