ここでは、バッジテスト1級合格のために必要な技術的要素と、用具のパフォーマンスを引き出し、滑りをレベルアップさせるコツを紹介する。
検定種目に対応したトレーニングとともに、ぜひ参考にしてもらいたい。
ラディウス=13m(165cm)のショートラディウスモデル。ワイドなボディと、トップ部分にロッカー形状が採用されていることで、ターン導入がしやすく、捉えも早いのが特徴。軽量で取り回しがしやすく、かつセンター部分を中心にたわませやすい構造になっており、種目ごとにその特性を活かして滑れれば、1級合格への近道となりそうだ
パラレルターン大回りでは、スキーのトップをしっかり雪面にグリップさせて、円いターン弧を描くことがポイントです。十分な落差をとり、トップがターン内側に入ってきた分だけ、テールが外側を通るようなイメージです。このとき、スキーのセンターに荷重し、スキーをたわませます。切りかえでは、たわんだスキーが戻る力を利用して、次の谷方向に向けて重心を移動させます。ターン後半から切りかえにかけて、動きが止まってしまわないように注意しましょう。適度な外向傾をキープして、バランスよくスキーに荷重することが大切です。常に雪面からの圧を引き出しながら、安定感の高いターンを表現します。
シュテムターンのバリエーショントレーニングです。ターン前半、次の外スキーに荷重しながら、円いターン弧を描きます。スキーを大きく山側に開くことで、重心を次の外脚に移していきます。雪面を捉えてしっかりと荷重したら、タイミングよく、内側を引き寄せましょう。開き出しの量を少しずつ減らしていき、踏みかえのイメージでパラレルへと展開していきます。
ターン内側の手を前に出し、外側の手は腰にあてて滑ります。こうすることで、上体のローテーションを防ぐことができます。また、外側の手を腰にあてると、外脚への荷重をより意識できます。ターン中の骨盤は、内側に対して、外側は常に低い位置にあります。これが逆転すると、外脚に十分荷重することができなくなってしまいます。外腰(外側の骨盤)が上がるのを抑えることで、こうしたアンバランスを防ぐこともできます。
レースタイガーSCデモは、「3Dグラス」という構造を採用していることで、トップから雪面をグリップしやすい特徴をもっています。フレックスも軟らかめで、スキーのたわみを引き出しやすいスキーです。正しいポジションに乗り、このたわみを引き出せると、円いターン弧を描くことが可能となります。また、たわみの戻りを活かすことで、切りかえもよりオートマチックなものとなります。
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