ふじてんリゾートは富士山の一合目に位置し、夏でも風が涼しいサマースキーに絶好のロケーションだ。夏季は中斜面のコースにプラスノーが敷き詰められ、富士山が間近に迫る絶景と、高原の森に包まれた環境で気持ちよく滑れる。このゲレンデのプラスノーは「カービングマット」と称される、ややソフトなタッチが特徴だ。粘りのあるプラスチック素材が使われており、これがエッジをよく捉え、キレのある滑りもズラシを使った滑りも可能とする。

また、プラスノーのブラシは四辺の中央までプラスチックで覆われており、隙間から芝が飛び出したり、くぼみができたりしない。だから足を取られる心配をせず、攻めた滑りができるのだ。コースの長さは3‌0‌0㍍と程よい距離で反復練習をするのにうってつけ。途中にクニックもあり、滑りに変化もつけられる。足元が安定するので、高速カービングも小回りも、さまざまな滑りを自在にできる。加えて、コース脇には全長1‌5‌0㍍のコブ斜面も用意され、幅広い滑りが練習可能だ。

コース下にはムービングベルトが設置され、初心者はこれを利用して緩斜面で練習できる。滑走性が高いプラスノーは、うまく荷重できないビギナーでも滑りやすく、レベルを問わず幅広いスキーヤーがステップアップしていける。なお、8月と9月には月に1回、スキー初心者を対象に無料スキーレッスンも開催予定だ。

レンタルコーナーでは一般スキーをはじめ、ソールが樹脂製やステンレス製のサマースキーまで取りそろえている。プラスノー用のワックスも販売され、自由に使えるワックス台やスクレーパーもあるなどサービス満点だ。夏季営業中は、基礎やポール、コブなどさまざまなキャンプも開催され、夏の強化トレーニングに最適な環境だろう。

ふじてんリゾートは、首都圏から中央道や東名高速を利用して、1時間半ほどでアクセスできる。思い立ったら日帰りで気軽に滑りに行ける便利なスキー場だ。しかも、近辺には富士山が見える温泉施設や樹海の森で過ごせるキャンプ場など、観光施設が充実している。サマーゲレンデだけでは終わらせず、泊まりで出かけて富士山麓のレジャーも合わせて楽しみたい。