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OGASAKA KEO’S 2019/20 MODEL REVIEW

OGASAKA KEO’S 2019/20 MODEL REVIEW

絶妙なサイドカーブと自在性が スキーヤーを新たな領域へと誘う

ターン弧にとらわれずゲレンデを縦横無尽に滑り倒せる絶対的オールラウンドスキーオガサカ「ケオッズ」シリーズ。
新たにリリースされるKS-GPのポテンシャルを竹田征吾と赤松かおりの二人のデモンストレーターが探る

一台で1級レベルからプライズテスト受験まで幅広いスキーヤーに対応するKS‐GP

竹田征吾(以下、竹田)

ケオッズシリーズは、さまざまな技術レベルのスキーヤーに対応するラインナップを揃えたオールラウンドモデルです。KS‐GPはシリーズの中でも最上位機種になります。1級レベルからプライズテストを受験する方にも一台で何でもこなせるスキーです。KS‐RTと比較してセンター幅が細くなっているので、切り替えしが非常にスムーズになっている印象を受けました。

赤松かおり(以下、赤松)

私も検定やプライズテストを受験する方など、技術志向の高い方にお勧めだと思います。雪質もハードバーンからソフトバーンまで対応できると思います。征吾さんがお話しされたように、私も切り替えがスムーズになっているのを感じました。また、エッジングのタイミングがとても早くなって、ターン内側にスキートップが素早く入ってくるので、ターン導入部分がオートマチックな感じがしました。

竹田

サイドカーブが15m(165cm)ということですが、それよりも軽く回ってくれるような回転性を感じました。硬いところもあったし、春のザクザクの雪でも思い通りのターン弧を描けます。

赤松

ロングターン、ショートターン、コブを滑りましたがサイドカーブとスキーのバランスが良いのでサイドカーブが15mもある感じに思わなかったです。サイドカーブが強いスキーはどうしてもひっかかるような感じがありますが、KS‐GPにはそれがなくて、スムーズにターンが仕上がります。

技術選で使用しいてるTCシリーズやUNITYシリーズとの違いは

竹田

TCシリーズは技術選モデルというイメージで、TC‐LSはロングターン系種目、TC‐SSはショート系種目という位置づけですので、スペシャルなロング、スペシャルなショート、というイメージです。ケオッズシリーズはどちらかというとショートターンがしやすいオールラウンドモデルとうい印象でしたが、今度のKS‐GPはロングターンも安定しています。斜面やターン弧の大きさを選ばない自在性は軽快でありながらしっとりとした乗り心地や安定感を感じていただけると思います。

赤松

TCシリーズは技術選での使用を前提としているので、ハードなバーンやハイスピードに対応するためにどっしりとした安定感があります。KS‐GPはオールラウンドモデルになるので、TCシリーズほどではありませんが、以前より重厚感が増した感じで硬いバーンでの安定感を感じました。また、乗っていて軽快で、動かしやすい印象ですね。スピードを出してもバタつかずに雪面に張り付いてくれるので、カービングしたければ角づけして切り込んで行けばいいし、そこからずらしを使って行く場合でも動かしやすい扱いやすいスキーだと思いました。

竹田

今回雪上でのKS‐GPの撮影中にスタートでクローチングを組んでスタートしましたが、普段使用しているTC‐MもKS‐GPも雪面に張り付く感じは一緒なんですが、KS‐GPの方は軽快に滑る感じ、TCは重厚に滑る感じ。TC‐Sだと、クローチングを組むと多少ふらついたりしますが、そういう感じはなく動かしやすさの中にも安定性があってオールラウンドに適したバランスになっていました。

竹田

UNITYシリーズは乗ったことある?

赤松

センター幅があって、軽くて浮力があるスキーという印象です。

竹田

UNITYシリーズで僕が一番好きなのはとてもしなやかにスキーがたわむところす。

赤松

スキーを押す力や体重が軽い方でも均一で、しなやかなにスキーがたわんでくれるということですか?

竹田

そうなんです。低速種目でも荷重した後にスキーが確実に返ってくる。操作性が非常に高いのがUNITYシリーズの特徴です。等速で急斜面を下りる場面などでも、UNITYシリーズは適しています。雪面条件が悪くなればなるほどその性能を発揮できると思います。ただ、スピードを出して進まなきゃいけないような検定や大会等の状況だと、やはりケオッズシリーズやTCシリーズと比べるとスピードは出しづらいかも知れません。

赤松

なるほど。ゲレンデ内での新雪やナチュラルバーンでの滑走に向いていて、少ない力で安全に確実なスピードコントロールが得意なスキーなんですね。これからスキー技術の基本操作を身に着けていくには最適なスキーということですね。

新たなデザインとなって登場したケオッズシリーズですが、
その印象はいかがですか?

竹田

僕が今日乗っていたのはKS‐GPのレッドです。この色はオガサカ伝統のレッドなので、誰が見ても一目でオガサカだとわかる飽きのこない人気のカラーですね。ただ、ブラックもかっこよかったですね。こういう黒地に黒いロゴって何だか覆面を被っているようなスキーみたいですごく好みですね。長くオガサカを乗り継いできた方はレッド、イメチェンしたい方はブラックをチョイスするのではないでしょうか。KS‐GX、KS‐GZのデザインもシンプルな色使いで、評判は良いのではないでしょうか。

赤松

私が今日乗っていたのはKS‐GPのブラックです。黒は渋くてかっこいいですよね。今時っぽいって言うんですかね? 黒地に黒いロゴですから。KS‐GX、KS‐GZにあるブルーも素敵なカラーリングですね。最近はシンプルなデザインが流行りなんでしょうね。

KS‐GP以外のラインナップの特徴を教えてください

竹田

脚力に自信のない方や、もう少しターン弧を深く描きたい、あるいは小回りを頑張っていきたいという中級者、上級者でも履けるのがKS‐GXで、スピードを出したい所でも安定性が欲しいという方はGPがお勧めです。

赤松

KS‐GXは1級、2級を受験する方にお勧めできるモデルだと思います。しっかりとスキーをたわますことが出来る方にはKS‐GP。まだスキーのたわみを引き出すことに自信のない方にはKS‐GXをお勧めします。

竹田

まだ両脚がパラレルスタンスにならない方であれば、KS‐GZというモデルもあります。ケオッズシリーズは男性女性を問わず初級者から上級者までお使いいただく方のターゲットを広く設定しています。背伸びをせずに自分の技術レベルや脚力に合ったモデルを選んでいただき、スキーの性能をフルに引き出して楽しんでいただけたらと思います。

ケオッズシリーズのプレート選びについて教えてください

竹田

プレートを変えることでスキーのしなやかさや張りが選べます。ある程度ハイスピードで滑れて脚力のある方はFL585プレートを付けていただければと思います。ただ、上級者の方でも脚力に自信のない方はFM‐600プレートやコンプリートモデルのビンディングが付いたモデルを使っていただいた方が、スキー本来の性能を引き出しやすいと思います。FM‐600プレートは高さを出しつつ操作性が高いプレートと言えます。

赤松

滑りに対してスキーが負けちゃってるなという方を時々見かけます。しっかり雪面をグリップできていな方や、しっかりとスキーを踏み込めていない方は、技術と脚力に合っていないプレートやスキーを使われているケースがあります。プレートの選択によってスキーの性能も変わってくるので、脚力もありしっかり踏み込める方であればFL585プレート。自信のない方はFM‐600プレートをチョイスした方が技術の上達も早いと思います。

竹田

そうですね。スペックを上げすぎてもそうだし下げすぎてもスキーの性能をうまく使えなくなってしまうんで。その辺は、吟味して選んでいただきたいですね。プレートのチョイス次第でスキーの性能も変わってきますからね。

一般のスキーヤーがチョイスするサイズレンジは?

竹田

僕は身長180cmあるんですけど常々思うのが、メインサイズ165cmなんですよ。一般の方のメインサイズも165cmで、僕はショートターン用のスキーを170cmで履きたいと思ってました。ただ、他の人よりも回転力が落ちてしまったら嫌だなという思いで、165cmを選んでいました。一般の方も165cmが多くて、いつも少し長めをお勧めしています。そしたら、今日KS‐GPの165cmを履いてみたらこれは長さのせいじゃなくてサイドカーブのバランスが自分にあっているかどうかだと思いました。通常は165cmをお勧めしていて、僕の中では「5cm長め」って男性にも女性にも勧めてたんです。このサイドカーブだったら、本当は170cmなんだけど、165cmでも問題ないなって思いました。

赤松

私は160cmに乗ったんですが、ミドルターンは今日のKS‐GPの方がスムーズ。やっぱりオールラウンドって違うなって。

竹田

短いと前後バランスが難しくなるので、長い方が安定して安心して滑れるとずっと思ってきたけど。

赤松

長さじゃないんですね。サイドカーブが重要なんですね。

竹田

さじゃなかったですね。このサイドカーブをもってすれば、男性は全然165cmでいけますね。

Seigo TAKEDA

たけだせいご●1975年3月13日生まれ。新潟県出身。長野県スキー連盟所属。SAJナショナルデモンストレーター4期認定。アルペンスキーで培った切れ味鋭い滑りは技術選でも円熟味を増している。第56回全日本スキー技術選手権大会男子総合49位

Kaori AKAMATSU

あかまつかおり●1988年1月29日生まれ。山形県出身。山梨県スキー連盟所属。SAJデモンストレーター3期認定。高校2年生からナショナルチーム入りしFISレースなどを転戦。第56回全日本スキー技術選手権女子総合13位

2019/20 OGASAKA KEO’S LINE UP

技術志向のスキーヤーから絶大な支持を集める
絶対的オールラウンドスキー

KS-GP/BK

KS-GP/RD

●サイズ/155、160、165、170cm ●115-67.5-98mm
●ラディウス/13.1m(155cm)、14m(160cm)、15m(165cm)、16m(170cm)
●シェルトップ構造


KS-GX/RD

KS-GX/BL

KS-GX/WT

●サイズ/150、155、160、165、170cm ●118-67.5-101mm
●ラディウス/11.2m(150cm)、12.1m(155cm)、12.9m(160cm)、13.8m(165cm)、14.7m(170cm)
●シェルトップ構造


KS-GZ/BL

KS-GZ/WT

●サイズ/145、150、155、160、165cm ●118-67.5-101mm
●ラディウス/10.4m(145cm)、11.2m(150cm)、12.1m(155cm)、12.9m(160cm)、13.8m(165cm)
●シェルトップ構造

写真:黒崎雅久 / 撮影協力:戸隠スキー場、戸隠高原ホテル / 文:スキーグラフィック編集部