長いブーツ開発の歴史の中で、サロモンが徹底して貫いてきたこと──
それは、「フィットさせる技術」の際限なき追求だ。
新たなテクノロジーの登場で、これまで以上にフィットするブーツへ。
来季モデル「S/PRO ALPHA」の実力を探っていこう。
究極のカスタマイズ技術でストレスから解放する
足元にかかる一切のストレスを取り除き、スキーヤーのパフォーマンスをどこまでも上げていく──。サロモンブーツの進化の歴史は、まさにこの「フィット感」を追求してきた足跡といっていい。
シェルを熱成型して足型に合わせる「カスタムシェル」、そして、同じく熱成型によってブーツインナーをジャストフィットさせる「カスタムフィット」。サロモンは、このカスタマイズする技術を徹底的に進化させてきた。
このことで、克服した課題は二つある。一つは、親指や小指の付け根が当たる「前足部」の問題、もう一つは、「くるぶしまわり」の当たりの問題だ。独自のテクノロジーで、スキーヤーをストレスから解放し、誰が履いても心地よいブーツを作り上げてきたこと ── それが、サロモンブーツが長く世界中の人々に選ばれ、愛用されてきた最大の理由といえるだろう。
そのサロモンが、さらなるブーツの快適性を求めて、その先にあるもう一つの課題の克服へと乗り出した。それは、多くのスキーヤーを苦しめてきた、「甲が当たる」という悩み。これまでなかなか有効な解決方法がなかったこの課題を克服することで、サロモンフィットはいっそうの進化を遂げることに成功したのである。それが、来季のニューモデル「S/PRO ALPHA」だ。