フランス発祥のミレーは、バックパックやウエアなどの登山用具をメインに手掛けてきた老舗アウトドアブランド。なかでも2017年に発売されたレインウエア「ティフォン50000」は、一般的なウエアの透湿性が20000グラムなのに対し、その倍以上となる50000グラムという驚異的な透湿性を誇るモデルとして注目を浴びた。また、高い防水透湿性がありながら生地がしなやかで、ふんわりとした着心地も評判だ。そんなティフォンシリーズから、雪山に耐える新たなウエアとして「ウォーム スティープ ジャケット&パンツ」が登場した。

　開発のきっかけは、スキースクールなどから「昔に比べて天候がかなり変化し、冬に大雨が降る日が増え、中綿入りのウエアはぬれると乾くのに時間がかかってしまう」という話を耳にしたこと。これを解消するため、中綿のないシェルウエアとして、ティフォンシリーズのモデルをフルシーリングの完全防水仕様にし、ゲレンデで使えるようにできないかと考えた。

　こうして誕生した「ウォーム スティープ ジャケット&パンツ」は、生地からすべて日本が開発したジャパン企画によるもの。透湿性50000グラム、耐水圧20000ミリと、雪によるぬれを防ぎつつ汗抜けが抜群に良いので快適だ。また、裏地を起毛トリコットにすることで保温性もばっちり。中綿がなくインナーの重ね着で体温調整をするので、厳冬期から春スキーまでシーズンを通して長く活用できる。

　近年、ミレーのスキーウエアにはスキー場での使用を意識したデザインが増えており、この新モデルもゲレンデになじむスタイリッシュな仕上がりに。サイドカントリーなどのオフピステでもガッツリ滑れて、リゾートで個性も出せる洗練されたニューウエアだ。