「スノーバシン」は21／22シーズンからリリースされているスキーウエア。高性能なアウトドア製品を得意とするブランドとあって、優れた防水性や透湿性、保温性、そして運動性の高さなど、ゲレンデはもとよりパウダーでも活躍するハイスペックを備えている。登場以来、「スノーバシン」はロゴサイズや中綿素材のアップデートなど改良を重ねながらブラッシュアップされ続けている。大きな仕様変更はほぼないが、それだけ完成度が高い機種といえるだろう。まさにブランドを代表するフラッグシップモデルたる存在だ。

耐水圧２００００㎜、透湿性２００００gを備えたオリジナルの透湿防水素材「ドライエッジ」を採用したウエアは、ストーム級の状況にも耐えうるプロテクト性能。生地は伸びやかな着心地の４ｗａｙストレッチ素材で、動きに合わせて前後左右に生地が伸びてくれる。整地はもとより、コブやパウダーなどをアグレッシブに攻めてもストレスフリーに滑れる。

加えて、中綿に使われているのは速乾性の高いプリマロフトシルバー。プリマロフトは水を含まない超微細マイクロファイバー素材で、化繊中綿のなかでもトップクラスの保温性を誇る。これにはっ水性を加えたものがプリマロフトシルバーだ。ダウンの中綿の場合、水にぬれるとロフトが失われて保温力が損なわれてしまうが、「スノーバシン」の中綿は保温性を維持し体温低下を低減してくれる。また、この中綿はリサイクル素材を使ったサスティナブルなマテリアルでもある。

機能性だけではなく、洗練されたデザインも「スノーバシン」の魅力だろう。全体的に細身のシルエットで、とくに女性モデルはウエスト部分のシェイプがスリム。ジャケットは中綿が入っているのに厚みがなく見た目がすっきりとしている。そして、うれしいことにパンツはジャパンフィット仕様。日本人の体型に合うパンツ丈やシルエットになっているので、ヨーロッパブランドのウエアをスタイリッシュに着こなせるのだ。

また、今季はカラーバリエーションも一新。これまでは発色の良いレッドやブルー、イエローのようなはっきりとした色味が多かったが、男性モデルはアイビー、女性モデルはアルバ×ハイドロといった大人っぽいカラーを取り入れたデザインに。落ち着きある大人の雰囲気をまとったニューウエアで、いざ雪山へ。