スキー好きの店主がいるクリーニング店「ママドライ」では、クリーニングに加えて超撥水加工まで施すスノーウエア専用クリーニングを実施。超撥水性能で汚れがつきにくくなることで、ウエアを長く使えるようになるのがメリットだ。
スキーやブーツだけではなく、ウエアのケアにも目を向けてみよう。
福岡県飯塚市にある「ママドライ」は50年以上営業している地域に根付いたクリーニング店。ワイシャツやスーツなどの衣類を手作業で丁寧に仕上げることがこだわりだ。店主の黒田直弘さんは大のスキー好きで、2シーズン前からスノーウエアに重点を置いたクリーニングをスタートした。80年代後半のスキーブームからスキーをはじめたという黒田さんは、それから30年以上、ブランクなく毎年スキーを続けているほどスキー愛が強い。今でも冬になれば毎週のように福岡県内、島根、広島のスキー場へと足しげく通っているという。
スノーウエア専用のクリーニングをはじめようと思ったきっかけは、ゲレンデで見かけるスキーヤーたちのウエアが意外と汚れていたことだった。
「スキーやブーツの手入れはしっかりされているのに、ウエアには気を配っていない人が割といて、もっとウエアにもこだわってほしいと思ったんです」
ウエアの汚れで多いものは、リフトなどで付着する油汚れ。あとは泥汚れや、春の黄砂などだという。アクティブに滑るスキーヤーほど汗をかくので、その汚れだってつくだろう。
「自身がスキーヤーだからこそ、ウエアについた汚れの正体がイメージできます。スキー・スノーボードウエアの宅配クリーニングをしている店舗はほかにもありますが、実際にスキーをしている人が仕上げるお店は意外と少ないのではないでしょうかと黒田さん。スキーのエッジで破れたあとが見られるウエアも多く、「簡単なエッジ破れなら補修もしている」というから驚きだ。
「ママドライ」のスノーウエア専用クリーニングでは、長年培った洗浄技術でさまざまな汚れをきれいに落とす。加えて、”踊る、超撥水”加工を施しており、クリーニングから戻ってきたウエアには購入時のような撥水性がよみがえっている。生地についた水滴が玉のようにコロコロと転がる様子はまさに”踊る、超撥水”加工だ。
市販の撥水スプレーでもウエアの撥水性を出せるが、「ママドライ」で行なう加工は業務用の撥水剤にウエアをつけこむというもの。通気性やコーティングを守りながら撥水を施す加工はクリーニング店だからこそできる技術だろう。
スノーウエア専用クリーニングのサービスを始めてまだ間もないが、シーズンオフになると広島や京都、遠いところでは東京からも依頼がくるようになったという。スキー場からレンタルウエアのクリーニングの相談もきはじめ、現在進行形で「ママドライ」のスノーウエア専用クリーニングのサービスは広がりをみせている。
SG編集部の私物のスキーウエアを「ママドライ」のスノーウエア専用クリーニングに出してみた。その行程をレポートしよう。
今回は「ウエアクリーニング2セット」で申し込み。注文依頼を済ませると不織布のパッグが届き、その中にウエア上下2セットを詰める。このセットはグローブ、ビーニーのフルセットがクリーニングできる。同封されていた返送用の送り状には編集部の住所を記入
店舗にウエアが到着したら、まずは衣類の状態や汚れをチェック。汚れがひどい場合は前処理をすることも
洗浄や超撥水加工など手作業で仕上げていく。ママドライでは撥水加工を2度行なうので撥水性が長持ちする
生地の色が濃いので汚れはさほど目立たないと思っていたが、クリーニングから戻ってきたウエアはやっぱりきれいで気分がいい。特に撥水性が強力で、水を吹きかけてもまったく生地に吸い込まず、コロコロと転がっていく水玉にタマげた!
下のリンクから店舗のウェブサイトにアクセスし、希望のクリーニングを選択。クレジット決済やコンビニ払い、代引きなどの支払い方法を決めて注文
郵送で専用の「返送パッグ」が送られてくる。同封されている使用方法を確認しながらウエアをパッグに詰める
宅配便の集荷依頼をし、パッグを渡す。このとき同封されている送り状に自宅の住所を記入してパッグと一緒に預ける
およそ3週間ほどでクリーニングと超撥水加工を行なったウエアが戻ってくる
福岡県飯塚市菰田西1丁目5-33
TEL:0948-23-4321営業時間:8:30〜19:00定休日:日曜・祝日・お盆・正月ママドライ:https://mamadry.comスノーウエアクリーニング専用サイト:https://snow-wear-cleaning.shop/
スノーウエアクリーニングセット7,000円
オーバーオール&パーカークリーニングセット7,000円
スノーウエアクリーニング2着セット10,000円
※クリーニング+超撥水加工+送料(全国一律料金)を含んだ金額です
写真:石橋謙太郎(studio M)/ 文:栗山ちほ
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