すがやよう●長野県立飯山南高校(現在は飯山高校)スキー部卒業。スキーショップ「カンダハー」所属。カンダハートライブジュニア代表コーチ。小学生から高校生までのジュニア選手を専門に育成。冬季は小海リエックス・スキーバレーの「小海レースセンター」ほか、各地のスキー場でレーシング合宿、ポールトレーニングを開催
──小海レースセンターが誕生して3年目。選手育成の成果は?
小海レースセンターが始動した初年度はポール重視の練習内容でした。でも、それでは技術が偏りがちになるため、翌年からフリースキーを必須項目にし、時間を多めにとりました。ポールを短く持ったり横に持ったりして小回りをするエクササイズでも、個別でヒヤリングをし、それぞれ課題を設けてトレーニングをします。ポールバーンのような規制コースでは、身体の動きやタイミングの取り方など矯正したい部分を直せません。フリースキーで課題を意識して滑ることで、頭で理解し、身体に動きを染み込ませることができるんです。
昨シーズンの小海レースセンター利用者は延べ約1500名。固定メンバーが200名ほどおり、みんなシーズン中は毎週のようにトレーニングに励み、目に見えてレベルが上がりました。実際に全国中学校スキー大会やインターハイでの成績が上がり、今まで予選会止まりだった選手が全国大会まで進めるようになりました。
──ここならではの魅力は?
僕がスキー専門店カンダハーのアドバイザーをしていることもあり、この冬から店舗がサポートしてくれることになりました。各メーカーのレーシングモデルを小海レースセンターに30台提供し、SLやGSのテストスキーが試し乗りできるようになります。また、今季からスケジュールが変更となり、午前中は完全にフリースキー、午後からポール練習をします。ポール練習はバーンをまるごと貸し切ってSLとGSの2レーンを設置する予定です。
スーパーGの早朝トレーニングがあることもここのウリでしょう。開催日時は1月中旬から毎週日曜の朝6時〜8時。早朝のハードパッキングされたバーンでトレーニングができます。ジュニア大会でスーパーGの種目が増えていますし、いろんな人に経験してもらいたいと思っています。
──この先に目指すものは?
固定の利用メンバーは小学生から社会人までと幅広く、半数以上が中学・高校生です。男女比は6:4ぐらいで、意外と女性も多いんですよ。学生をメインに育成していますが、その子達が大人になってからも選手活動をサポートしていくつもりです。メーカーと交渉してスポンサー協力を得ることも考えており、個人へのサポートは難しくとも、小海レースセンターのスポンサーに付いてもらうなど、選手達が競技を続けられる手助けをしていきたい。小海レースセンターの存在意義は、恵まれた環境で良質な練習ができること。そして、オリンピックやワールドカップを目指せる選手に育てていくことが、僕の理想です。
講習9:00〜15:30(フリースキー9:00〜11:00、ポール12:30〜15:30)
毎週日曜に早朝ポールトレーニング実施(6:00〜8:00)
URL http://ameblo.jp/ys-racing(菅谷洋コーチブログ)
長野県南佐久郡小海町豊里5907 TEL:0267-93-2537
URL http://www.reex.co.jp/KOUMI/SKI/
2019年3月24日(日) 午前:マスターズCUP、午後:ジュニアDUALレース
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