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SG編集部 技術選ダイジェストレポート 3月6日(予選2日目)

男子は熾烈なトップ争いを山野井が制し、
女子は春原優衣が独走状態に突入

2年ぶりの開催となる全日本技術選が、昨日から新潟県・苗場スキー場にて開催中です。
予選2日目となる本日、雨や雪が吹き荒れるなかで行なわれたコブと総合滑降種目のハイライトを、写真とともにお届けします。

3月6日の予選2日目は「小回り・急斜面・不整地」と「総合滑降・急斜面・整地・ナチュラル含む」が行なわれました。

女子は初日に引き続き、春原優衣選手(長野県)が後続を引き離す圧巻のパフォーマンスで1位を独走。男子は熾烈なトップ争いが繰り広げられ、不整地種目でリードした山野井全選手(北海道)が2日目を終えて総合1位に浮上しています

男子は佐藤栄一が94.4点で種目別トップ、
女子は春原優衣がただひとり94点台をマークした総合滑降

今大会の名物、最大斜度32度を誇る「男子リーゼンコース」で行なわれた総合滑降。雪の状況は前日と同様に厳しかったものの、男子の種目別トップ争いを制したのは94.4点をマークした佐藤栄一選手(新潟県)でした。

佐藤選手のあとには94.2点を叩き出し、総合順位の大幅な巻き返しに成功した米田 翔選手(広島県)、そして3位に94.0点で武田 竜選手(北海道)が続いています。男子は高得点を叩き出す選手が続出する、ハイレベルな展開となりました。

そして女子は、1日目にも男子リーゼンコースを制した春原優衣選手が94.2点で種目別1位。2位に1点以上の差をつける圧倒的な強さにより、総合順位でも独走状態となっています。

2位にはハードバーンを攻略し、92.6点をマークした大場朱莉選手(宮城県)、3位には総合3位からの巻き返しを図る青木美和選手(新潟県)と飯田あゆみ選手(富山県)が92.4点で続いています。

コブ種目は最注目の若手・山野井全と荒井佑沙が強豪選手らを抑え種目別トップに

ナチュラルバーンの隣に位置する、通称「モーグルバーン」で行なわれたコブ種目。男子は最注目の若手選手として活躍が期待されていた山野井全選手(北海道)が、並み居るコブの名手たちをおさえ94.4点で種目別1位となりました。

2位は94.2点をマークした井山敬介選手(北海道)。井山選手はすべての種目で安定的に高得点を出し、総合でも2位につけています。

そして種目別3位には丸山貴雄選手(長野県)、水口雄太選手(富山県)、齊藤泰英選手(東京都)が93.2点で続く結果となりました。

女子は、ハードバーンをものともしない積極的なパフォーマンスを披露した荒井佑沙選手が92.0点で種目別の1位に。荒井選手のあとには91.6点で春原優衣選手、91.0点で勝浦由衣選手(北海道)が続いています。

攻めのパフォーマンスが順位を左右した予選2日目

予選2日目の不整地小回りと総合滑降種目を終え、男子の総合順位は以下のとおり。2種目とも高得点でまとめた山野井選手が総合1位に浮上しました。

  • 1位 山野井 全(371.6点)
  • 2位 井山 敬介(371.0点)
  • 3位 武田 竜(369.4点)
  • 3位 佐藤 栄一(369.4点)
  • 5位 石水 克友(369.0点)

そして女子の総合順位は以下のとおり。春原選手が強さを見せるなか、若手の選手も高得点を連発し、上位陣との差をさらに詰めました。

  • 1位 春原 優衣(369.2点)
  • 2位 大場 朱莉(364.4点)
  • 3位 青木 美和(364.0点)
  • 4位 荒井 佑沙(361.6点)
  • 5位 河上 晴香(361.4点)

予選2日目は、ハードなコース状況でも積極的な滑りを見せた選手が上位に食い込む傾向がありました。

そして明日は、いよいよ決勝・スーパーファイナル。令和最初のチャンピオンが2年越しに誕生します。

熱戦が予想される競技の模様も、明日のskinetでいち早くお届け予定です。お楽しみに!