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SG編集部 技術選ダイジェストレポート 3月7日(決勝・スーパーファイナル)

ついに令和最初の技術選チャンピオンが誕生!
男子は武田竜、女子は春原優衣が激戦を制す

新潟県・苗場スキー場で開催されている第58回全日本技術選、最終日となる本日は決勝とスーパーファイナルあわせて3種目の競技が行なわれました。

2年ぶりの技術選チャンピオンが誕生した本日のハイライトを、写真とともにお届けします。

3月7日の決勝では「小回り・リズム変化・急斜面・整地」と「総合滑降・中急斜面・整地」が行なわれ、スーパーファイナルでは「総合滑降・急斜面・整地」が行なわれました。

女子は予選1日目で総合1位に付けた春原優衣選手(長野県)がそのまま逃げ切り初優勝、男子は武田竜選手(北海道)が本日の種目すべてで最高得点をマークし、予選2日目の総合3位から逆転して2連覇を達成しました。

武田竜が今大会最高得点でチャンピオンの意地を見せ、
弓野華緒が初の種目別トップをマークした小回り・リズム変化

今大会の名物、最大斜度32度を誇る男子リーゼンコースで行なわれた「小回り・リズム変化・急斜面・整地」。
多くの選手が積極的な滑りで攻めるなか、男子の武田竜選手(北海道)がディフェンディングチャンピオンの意地を見せる完璧な滑りを披露し、今大会最高得点となる95.8点を叩き出しました。

そして種目別2位には94.0点をマークした佐藤栄一選手(新潟県)、3位には92.8点で鈴木大智選手(北海道)が続きました

女子はここまでコンスタントに高得点を積み重ねていた弓野華緒選手(北海道)が、93.4点で初の種目別1位をマークし、スーパーファイナルに進出しています。2位は92.4点で青木美和選手(新潟県)が続き、3位は91.6点で春原優衣選手となっています。

女子は青木美和がダイナミックな滑りで種目別1位、
男子は武田竜がただひとり94点台を叩き出した総合滑降

ナチュラルバーンで行なわれたのは「総合滑降・中急斜面・整地」。男子は武田竜選手が94.4点を叩き出し、スーパーファイナルを前にして得点差をさらに広げました。


そして2位には93.4点をマークした佐藤栄一選手(北海道)と、須川尚樹選手(北海道)が同点で続き、スーパーファイナルへと駒を進めています。

女子は攻めの滑りを披露した青木美和選手(新潟県)が93.2点で種目別の1位となり、総合でも順位を2位に上げてスーパーファイナルに進出。2位には安定感ある滑りを見せた春原優衣選手と飯田あゆみ選手(富山県)が93.0点と続きました。

青木美和と武田竜がスーパーファイナル1位、
そしてついに勝負が決着!

男子リーゼンコースで行なわれたスーパーファイナルでは「総合滑降・急斜面・整地」が行なわれ、種目別の1位は男子が94.8点で武田竜選手、女子は94.0点で青木美和選手となりました。

この結果を踏まえ、男子の総合順位は以下のとおり。武田竜選手が3種目とも最高得点をマークし、2連覇を達成しました。

  • 1位 武田 竜(654.4点)
  • 2位 佐藤 栄一(651.6点)
  • 3位 井山 敬介(646.8点)
  • 4位 石水 克友(646.4点)
  • 5位 柏木 義之(642.4点)

そして女子の総合順位は以下のとおり。春原優衣選手が安定感あるパフォーマンスで予選のリードを守り抜き、悲願の初優勝を果たしました。

  • 1位 春原 優衣(646.2点)
  • 2位 青木 美和(643.6点)
  • 3位 大場 朱莉(637.0点)
  • 4位 大場 優希(635.6点)
  • 5位 荒井 佑沙(635.2点)

たくさんのドラマが生まれ、激しい熱戦が繰り広げられた第58回全日本技術選も、本日をもって無事に閉幕。

3日間にわたる競技の模様や選手たちの思いは、4月10日発売のスキーグラフィック5月号でたっぷり特集予定ですので、発売を楽しみにお待ちください!